OTGとは、USB機器 USB OTG(On-The-Go)は、USB規格の拡張機能の一つで、USBデバイス同士を直接接続し、ホストとデバイスの役割を動的に切り替えることができます。通常のUSB接続では、ホスト(パソコンなど)とデバイス(マウス、キーボード、プリンタなど)の役割が固定されていますが、USB OTGを使うことで、デバイスがホストとして動作し、他のUSBデバイスを制御できるようになります。
USB OTG対応デバイスは、接続先に応じて「ホスト」または「デバイス」として動作します。USB OTG対応デバイスは、特別な設定なしで接続が可能です。
OTG機能を活用すれば、パソコン無しで複数のUSB周辺機器を同時に接続・使用できるようになります。また、Androidスマートフォン・タブレットをパソコン用USB機器と接続することも可能です。
USB OTGの使用例
1. スマートフォンとUSBメモリの接続
USB OTGケーブルを使ってスマートフォンにUSBメモリを接続し、ファイルの読み書きができます。
2.スマートフォンとキーボード/マウスの接続
USB OTG対応のスマートフォンにキーボードやマウスを接続して、PCのような操作が可能です。
3.デジタルカメラとプリンタの直接接続
USB OTGを使って、デジタルカメラで撮影した写真を直接プリンタで印刷できます。
4.外部ストレージの利用
外付けHDDやSSDをスマートフォンに接続して、大容量データの保存や転送が可能です。
USB OTGの動作原理
USB OTGでは、IDピンを使ってホストとデバイスの役割を決定します。
1. IDピンがGND(接地):ホストとして動作。
2. IDピンが未接続またはHigh:デバイスとして動作。
また、USB OTG対応デバイスは、HNP(Host Negotiation Protocol)というプロトコルを使って、接続中にホストとデバイスの役割を動的に切り替えることができます。
USB OTGのメリット
1.利便性の向上
モバイルデバイスがホストとして動作することで、外部デバイスを簡単に利用できます。
2.柔軟性
ホストとデバイスの役割を切り替えられるため、さまざまなシナリオに対応可能です。
3.コンパクト設計
モバイルデバイス向けに小型化されたコネクタを使用します。